国際会議in 綾 開催中
Pre-Conference Excursion for the 6th International Conference on Forest Related Traditional Knowledge and Culture in Aya
The natural lucidophyllous forest (warm-temperate evergreen broadleaved forest) in Aya is the largest one of those remaining in Japan. This forest, supplying rich wood and water resourses, has developed traditional industrial arts and handicrafts in Aya. At the present time, over 40 studios are working.
In this excursion, the participants visited two of these studios specialized woodcrafts and textile to feel the craftsman's traditional skills and knowledge.
They also visited a local resident who has inherits a traditional food "akumaki". It is made of glutinious rice boiled by using wood ashes.
「第6回 森林をめぐる伝統知と文化に関する国際会議」が綾町で行われています。
これは京都大学と宮崎大学が主催しているフォーラムで、綾町をはじめとする「綾の照葉樹林プロジェクト」の運営5団体が共催になっています。
フォーラムは本日7日に行われていて、昨日は綾町内でのプレ・エクスカーションに約20人の研究者・関係者が参加しました。
最初に見学に訪れたのは、昔ながらの製法で「あくまき」を作る永野さんのお宅。
「あくまき」は南九州で作られる郷土菓子で、もともとは兵糧・保存食でした。
薩摩藩が戦に持って行ったもので、西南戦争のときに鹿児島から宮崎に伝わったそうです。
写真は、永野さんがもち米を乾燥させた竹の皮に包み、竹の皮で作ったひもで縛っているところ。
もち米は一晩、灰汁に漬けてあったもの。これを灰汁で半日ほど炊くと、できあがります。
あくまきの試食タイムには、「どうして白いもち米が茶色に変わるの?」「家族で作っているんですか?」「後継者は?」などの質問が飛び交いました。
また、中国の女性研究者は「ちまきに似てるわね。5月の節句の祭りで食べるのよ」と、かなり親近感を持った様子。一般的にきな粉をかけて食べられることを伝えると、「大豆の粉!おいしいの?食べてみたいわ」と驚いていました。
かまども見せていただきました。
永野さんは、日向夏みかんの木などを燃やしたを使っているそうです。日向夏みかんの産地である綾らしいですね!灰汁はカシなど硬木の灰を使っつたものが上等とか。
続いて、手づくりの高級碁盤を作っている工房「熊須碁盤店」を見学しました。
近年では、中国での需要が大きく伸びているそうです。
碁盤を作りには樹齢数百年の巨木が必要で、カヤ材の逸品を手掛ける熊須碁盤店は、全国的に有名。高いものは数百万円もするんです!
碁盤をはじめ、まな板などの木工品を家族で手づくりされています。
宮崎県出身の川越達也シェフや、俳優の速水もこみちさんも、この工房のものを使っているんですって!
「最近では正方形のまな板が使いやすいと人気ですよ。修理すればいつまでもきれいに長く使えます。ぜひ試してみてください」と熊須さん。
最後は、綾の手紬染織工房を訪れました。
職人さんたちが、藍に灰汁などをまぜて発酵させたものをかき混ぜています。強烈なにおいにみんなビックリ!
製法や、藍の効果などについて詳しく説明を受けているところ。
藍染めは防虫・抗菌・保温などの効果が高く、ベビーウェアにも最適なんです。
イギリス出身の職人・ロスさんが、投げかけられる質問にどんどん答えながら見学が進みました。
ここは養蚕をしている場所で、数週間前まで蚕がたくさんいたそうです。
今は繭になっているので、空っぽの空間です。普段は外部の人は入れない、大切な場所です。
養蚕から染め、織りまでのすべて工程を行っている工房は、日本ではここだけということを、みなさんご存知でしたか?
熊須碁盤店でも、綾の手紬染織工房でも、手仕事に重きを置いた匠の技に触れることができ、参加者たちは歓声を上げていました。
綾町と同じように森に囲まれた地域でも、国によってそこで生まれる文化が違うこと、そして共通点もあることが、とても興味深く感じられた充実のエクスカーションでした。
□綾町観光協会(綾町役場産業観光課内)
〒880-1392
宮崎県東諸県郡綾町大字南俣515
TEL 0985(77)3464
Facebook「綾町観光なび 綾旅」もcheck!
綾町HPはこちら
The natural lucidophyllous forest (warm-temperate evergreen broadleaved forest) in Aya is the largest one of those remaining in Japan. This forest, supplying rich wood and water resourses, has developed traditional industrial arts and handicrafts in Aya. At the present time, over 40 studios are working.
In this excursion, the participants visited two of these studios specialized woodcrafts and textile to feel the craftsman's traditional skills and knowledge.
They also visited a local resident who has inherits a traditional food "akumaki". It is made of glutinious rice boiled by using wood ashes.
「第6回 森林をめぐる伝統知と文化に関する国際会議」が綾町で行われています。
これは京都大学と宮崎大学が主催しているフォーラムで、綾町をはじめとする「綾の照葉樹林プロジェクト」の運営5団体が共催になっています。
フォーラムは本日7日に行われていて、昨日は綾町内でのプレ・エクスカーションに約20人の研究者・関係者が参加しました。
最初に見学に訪れたのは、昔ながらの製法で「あくまき」を作る永野さんのお宅。
「あくまき」は南九州で作られる郷土菓子で、もともとは兵糧・保存食でした。
薩摩藩が戦に持って行ったもので、西南戦争のときに鹿児島から宮崎に伝わったそうです。
写真は、永野さんがもち米を乾燥させた竹の皮に包み、竹の皮で作ったひもで縛っているところ。
もち米は一晩、灰汁に漬けてあったもの。これを灰汁で半日ほど炊くと、できあがります。
あくまきの試食タイムには、「どうして白いもち米が茶色に変わるの?」「家族で作っているんですか?」「後継者は?」などの質問が飛び交いました。
また、中国の女性研究者は「ちまきに似てるわね。5月の節句の祭りで食べるのよ」と、かなり親近感を持った様子。一般的にきな粉をかけて食べられることを伝えると、「大豆の粉!おいしいの?食べてみたいわ」と驚いていました。
かまども見せていただきました。
永野さんは、日向夏みかんの木などを燃やしたを使っているそうです。日向夏みかんの産地である綾らしいですね!灰汁はカシなど硬木の灰を使っつたものが上等とか。
続いて、手づくりの高級碁盤を作っている工房「熊須碁盤店」を見学しました。
近年では、中国での需要が大きく伸びているそうです。
碁盤を作りには樹齢数百年の巨木が必要で、カヤ材の逸品を手掛ける熊須碁盤店は、全国的に有名。高いものは数百万円もするんです!
碁盤をはじめ、まな板などの木工品を家族で手づくりされています。
宮崎県出身の川越達也シェフや、俳優の速水もこみちさんも、この工房のものを使っているんですって!
「最近では正方形のまな板が使いやすいと人気ですよ。修理すればいつまでもきれいに長く使えます。ぜひ試してみてください」と熊須さん。
最後は、綾の手紬染織工房を訪れました。
職人さんたちが、藍に灰汁などをまぜて発酵させたものをかき混ぜています。強烈なにおいにみんなビックリ!
製法や、藍の効果などについて詳しく説明を受けているところ。
藍染めは防虫・抗菌・保温などの効果が高く、ベビーウェアにも最適なんです。
イギリス出身の職人・ロスさんが、投げかけられる質問にどんどん答えながら見学が進みました。
ここは養蚕をしている場所で、数週間前まで蚕がたくさんいたそうです。
今は繭になっているので、空っぽの空間です。普段は外部の人は入れない、大切な場所です。
養蚕から染め、織りまでのすべて工程を行っている工房は、日本ではここだけということを、みなさんご存知でしたか?
熊須碁盤店でも、綾の手紬染織工房でも、手仕事に重きを置いた匠の技に触れることができ、参加者たちは歓声を上げていました。
綾町と同じように森に囲まれた地域でも、国によってそこで生まれる文化が違うこと、そして共通点もあることが、とても興味深く感じられた充実のエクスカーションでした。
□綾町観光協会(綾町役場産業観光課内)
〒880-1392
宮崎県東諸県郡綾町大字南俣515
TEL 0985(77)3464
Facebook「綾町観光なび 綾旅」もcheck!
綾町HPはこちら
by aya-kanko
| 2013-11-07 15:46
| 綾の日々